ニューヨーク-2025年5月22日-デジタルメディア測定、データ、分析向けソフトウェアプラットフォーム企業の DoubleVerify(本社:ニューヨーク、CEO:Mark Zagorski、以下「DV」)は、2025年5月22日(米国・ニューヨーク時間)に、広告主が ads.txt を悪用するスキームの増加に対応できるよう、Transparency Center にてガイダンスを発表した。
ads.txt は、パブリッシャーおよびプラットフォームが正規のデジタル広告在庫販売者であることを公開して示すための業界標準である。DV の不正対策ラボである DV Fraud Lab は、2017 年 5 月にこの標準が導入されて以来、ads.txt を悪用した 100 件以上の事例を確認しており、ここ数年でその数が大幅に増加している。不正行為者たちはこの仕組みを操作して正規に見せかけ、信頼できるパブリッシャーから広告費を不正に流用している。
DoubleVerify の Fraud Lab の責任者である Gilit Saporta は次のように述べている。
「悪質な行為者たちは ads.txt を悪用しており、広告主はそれが起きていることに気づいていないことが多いです。これは、買い手、売り手、ベンダーすべてがより注意深く対応すべき、拡大しつつあるリスクです」
このような手口の代表例が、DV Fraud Lab が最近発見した「Synthetic Echo」と呼ばれるネットワークである。200 以上の AI 生成による広告付きウェブサイトで構成されており、複数の SSPやアドエクスチェンジを通じて広告収入を得ている。espn24.co.uk、nbcsports.com、cbsnewz.com といった実在するメディアを模倣したドメイン名を用い、低品質な AI コンテンツを大量に配信することで、プログラマティック広告のシステムや広告主を欺き、あたかも正規のパブリッシャーであるかのように装っている。
DoubleVerify の分析によると(詳細:脅威にさらされる、広告主を保護するためのシステム「Ads.txt」:不正行為者がこのシステムを悪用する手法とは)、この不正は ads.txt ファイルにまで及んでいる。DV Fraud Lab は、Synthetic Echo に属するサイト群でほぼ同一のads.txt ファイルが複製されていることを発見しており、不正行為者たちが正規の販売者リストをコピーすることでこうした手口を拡大している実態が明らかになった。2025 年 1 月に DV が Synthetic Echo に関する情報を公開した後、Wired 誌の報道を受け、ブランドが不正利用された複数のニュース出版社が法的措置を検討していると表明している。
DoubleVerify の詳細については、http://www.doubleverify.com/japan をご覧ください。
▼DoubleVerify について
DoubleVerify(「DV」)(NYSE: DV)は、業界をリードするメディア効果測定プラットフォームであり、AI を活用してグローバルブランドに優れたデジタル広告の成果をもたらす。メディアの効率性とパフォーマンスを向上させることで、DV はデジタル広告を取り巻くエコシステムを強化し、デジタルメディアの売り手と買い手の間における公正な価値交換を維持する。
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